小児予防接種

小児予防接種

施設写真

予防接種とはワクチンを接種して、免疫(病気に対する抵抗力)をつくることにより、病気を予防したり、病気になった時の症状を軽くしたりする方法です。お母さんが臍帯を通じて赤ちゃんにプレゼントした病気に対する抵抗力(移行抗体と呼ばれます)は、生後数か月間の間に自然に失われていきます。そのため、赤ちゃん自身で免疫をつくる必要が生じてきます。保育園や幼稚園に入る前に予防接種で免疫をつくり、感染症を予防しましょう。

※ 小児予防接種は診療時間内であれば接種可能です(例:土曜日も可能)。予防接種の薬品は電話予約(03-3388-1024)でお願いします。(予約後、接種せずに30日経過した場合は薬品の管理上、一旦キャンセル扱いとさせて頂きますのでご注意下さい)院内はバリアフリーでベビーカーのまま診察室に入れますので、小さいお子様お連れの方も安心です。

当日お持ちいただくもの

  • 予防接種予診票 ※自費負担なく定期接種を受けるために必要です、忘れずご持参お願いします
  • 母子健康手帳  ※予防接種の記録を記入します、忘れずご持参お願いします
  • 健康保険証
  • 乳幼児医療証
  • 診察券(はじめての方はお作りします)

予防接種を受ける前後の注意

1.体調の良い日にうけて下さい。また、急な病気や病気回復期には接種できないこともありますのでご相談下さい。

  • 接種当日は、朝からお子様の状態を観察し、普段と変わったところのないことを確認しましょう。体調が悪いと思われたら、ご相談下さい。
  • 予防接種は受けるお子様の日頃の健康状態を良く知っている保護者が連れて行きましょう。母子健康手帳は予防接種の大切な記録を記入します、忘れずに持参しましょう。
  • 受ける予定の予防接種について市区町村の通知やパンフレットをよく読んで、必要性や副反応について理解しましょう。

2.以下のような時は予防接種が受けられません

  • 37.5℃以上の発熱を呈している
  • 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな時
  • その日に受ける予防接種の成分によって、以前に副反応を呈したことがある
  • 予防接種を受けようとする病気にすでにかかったことがある、または現在かかっている
  • 医師が不適当な状態と判断した時

3. 予防接種を受けた後の注意

  • 予防接種をうけた後30分は万一の副反応に備えて、接種場所の近くに留まっていましょう
  • 接種当日は通常生活して構いませんが、水泳、クラブ活動など激しい運動は避けてください
  • 入浴は1時間以上たてば可能ですが、接種部位をごしごしこするのはお控えください

生ワクチンと不活性ワクチン

生ワクチン 生きた病原体の病原性を弱めたものを接種して、体の中で増やし免疫をつくります。生ワクチンを接種した日から次の接種を行うまでの間隔は、27日以上あける。

不活性ワクチン 免疫をつくるのに必要な成分を病原体から取り出し、可能な限り毒性をなくしたものを何回か接種して免疫をつくります。不活性ワクチンを接種した日から次の接種を行う日までの間隔は、6日以上あける。

機器写真

 

定期接種と任意接種

定期接種は国が一定の年齢になったら受けるように努めなければいけないと規定しているワクチンです。任意接種は定期以外の予防接種で、費用は自費となります。

定期接種の接種時期を間違えると公費負担が受けられなくなる恐れがありますので、市区町村の通知を良くご確認下さい。中野区公式HPの予防接種にも記載あります。

ワクチン名 属性 必要接種回数 接種開始時期 定期接種の期限 任意接種費用 主な副反応、頻度は稀
B型肝炎 不活化、定期 3回 2ヵ月 1歳(生後12月)になる前日まで
だるさ、発熱、接種部の痛み
ロタウイルス 生、定期 ロタリックス2回
ロタテック 3回
2ヵ月 2020年10月より定期接種となりましたので自己負担はありません。 ぐずり、下痢、咳・鼻汁、腸重積
ヒブ 不活化、定期 4回(追加1回) 2ヵ月 5歳(生後60月)になる前日まで 腫れや発熱、発疹、蕁麻疹、かゆみ
小児用肺炎球菌 不活化、定期 4回(追加1回) 2ヵ月 5歳(生後60月)になる前日まで 接種部位が赤くなる・腫れる、発熱
四種混合 DPT-IPV(ジフテリア(D)、百日せき(P)、破傷風(T)、ポリオ(IPV) 不活化、定期 4回(追加1回) 3ヵ月 7歳6ヵ月(生後90月)になる前日まで 接種部位が赤くなる・腫れる、発熱、下痢
2種混合DT(ジフテリア(D)、破傷風(T)) 不活化、定期 1回、11~12歳、中学校入学前 11歳~12歳 13歳になる前日まで 四種混合と同様
日本脳炎 不活化、定期 4回
1期:6~90ヵ月
1期初回3~4歳、1~4週で2回皮下注射
1期追加:初回の1年後
2期:9~20歳未満、1回皮下注射
6~90ヵ月に至るまで 1期:7歳6ヵ月(生後90月)になる前日まで
2期:13歳になる前日まで
※特例あり、予診票を御確認下さい
稀に翌日に発疹、蕁麻疹、かゆみがあります。
発熱、咳、鼻汁、悪寒、頭痛、悪心、倦怠感など
極稀に数日~2週間に急性散在性脳脊髄炎
BCG 生、定期 1回 生後1歳に至るまで(標準5~8ヵ月頃) 1歳(生後12月)になる前日まで

※H30年度より中野区でのBCGは集団接種は中止となりました。
接種部位の発赤、しこり、腫れ
MR(麻疹・風疹) 生、定期 2回(1期1歳に1回、2期小学校入学前の1年間に1回) 生後12ヵ月~24ヵ月に至るまで 1期:満2歳(生後24月)になる前日まで
2期:小学入学する年(6歳)の3月31日まで
発熱、発疹
水痘(みずぼうそう) 生、定期 2回(追加1回) 1歳以上 生後36月(3歳)になる前日まで 発熱、発疹
おたふくかぜ 生、任意 2回 1歳以上 就学前(3月31日)まで 7500円/1回

※中野区民は2回の4000円の助成があるので実際の自己負担金は3500円/1回となります。
発熱、耳下腺の腫れ、1/1000~2000に無菌性髄膜炎
子宮頚がん
(HPV)
不活化、定期 ガーダシル(4価)
シルガード(9価)
3回接種(初回、2ヵ月,6ヵ月)
 女性のみ
小学6年年度始め4/1より
高校1年生年度末3/31まで 接種部位の発赤、疼痛、腫れ

 

予防接種のスケジュール

生後2ヵ月より予防接種が開始されます。追加接種の接種忘れに注意しましょう