2023年4月1日より女子はHPVワクチン「シルガード9」が定期接種、8月1日より男子はHPVワクチン「ガーダシル」が任意接種(無料)となります。

① 2023年4月1日より女子(小学校6年~高校1年(11~16歳)、キャチアップ接種(2025年3月末まで実施):平成9年~平成18年生まれの女子)はHPVワクチン「シルガード9」を定期接種(無料)で受けられます。

② 2023年8月1日より男子(中野区在住、小学校6年~高校1年(11~16歳))はHPVワクチン「ガーダシル」を任意接種(無料)で受けられます。

 

  シルガード9 ガーダシル
予防するヒトパピローマウイルス(HPV)の型 HPV6,11,16,18,31,33,45,52,58
HPV6,11,16,18
接種方法 2回~3回、筋肉注射
2回目は2ヵ月後、3回目は6ヵ月後に接種。
2回接種の方法は2回目は6~12ヵ月後に接種。
※どなたも3回接種する権利はあります。
3回、筋肉注射
2回目は2ヵ月後、3回目は6ヵ月後に接種。
接種料金(1回) 無料、ただし要接種券、適応年齢(小学6年~高校1年、キャッチアップ世代)の女子のみ 無料、ただし中野区在住で適応年齢(小学6年~高校1年)の男子 (女子も可)
副反応 注射部位の疼痛、発赤、腫脹、頭痛、めまいなど
※ 短時間ですが、薬剤注入時の痛みあります。
注射部位の疼痛、発赤、腫脹、頭痛、めまいなど
※ 短時間ですが、薬剤注入時の痛みあります。
予防できる疾病 女子の場合:
子宮頸癌(HPV16,18,31,33,,45,52,58)
外陰上皮内腫瘍
膣上皮内腫瘍
※ 明確に癌が予防できるワクチンは現在のところこれだけです!
男子の場合:
尖圭コンジローマ(HPV6,11)
肛門癌(HPV16,18)
(咽頭癌予防も期待されています)

 

HPVワクチン「シルガード9」と「ガーダシル」について (是非ご一読ください)

日本では年間約10.000人が子宮頸癌に罹患し、毎年約2.900人の女性がなくなっています。子宮頸癌は出産年齢期の20~40歳代の女性に多い癌です。HPVワクチンは2006年に欧米で開始され、世界保険機関(WHO)が接種を推奨しており、120か国以上で公的な予防接種として行われている。一方、日本では2009年10月にHPVワクチンが承認され接種が開始されました。HPVワクチンの日本での歴史は、2価ワクチン(16,18)のサーバリックスが2009年12月に発売、4価ワクチン(6,11,16,18)のガーダシルが2011年8月に発売、9価ワクチン(6,11,16,18,31,33,45,52,58)のシルガード9が2021年2月に発売され、この度2023年度より「シルガード9」が定期接種となりました。

ヒトパピローマウイルス(HPV)はありふれたウイルスで200種類以上の型があります。子宮頚癌の原因となるHPVの代表は16型と18型で子宮頸癌の原因の65%を占めます。その他にも子宮頚癌の原因となる高リスク型はHPV16,18,31,33,35,45,52,58型があります。この観点より子宮頸癌の予防には「シルガード9」が極めて優秀なワクチンであると伺え、適応年齢の女性に是非接種して頂きたいワクチンであると考えます。数あるワクチンの中でも現在のところ唯一、明確に癌(子宮頸癌)を予防できるワクチンです。故にワクチン自体も非常に高価で、「シルガード9」においては1回接種の原価が約3万円もしますので、接種希望の方は予めご予約(03-3388-1024)を賜り、体調が良い時に接種して頂ければ幸いです。

 

 

2023年07月31日